皆様こんにちは!本記事をお読みいただきありがとうございます。
この記事では自分で本を出版したいという方のために、出版にはどのような方法があるか、さらにはその中でもおすすめの方法は何かを解説していきます。
より具体的には、この記事では、下記の疑問にすっきりと答えます。
- 個人ができる出版方法ってどんなものがあるの?
- 商業出版、自費出版、電子書籍出版のどれがおすすめ?メリットデメリットについて
- 電子書籍出版のなかで、どのプラットフォームを選ぶべき?
- kindle出版のやり方などを教えてほしい!自分が出版して読んでもらえる?儲かる?
それでは、興味を持っていただいた方は記事の方へどうぞ!
個人ができる出版方法について解説
個人ができるできないに関わらず、そもそも「出版」には基本的に3種類の方法しかございません。
「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」の3つです。
それぞれについて解説していきます。
「商業出版」について解説
みなさまは一般的な出版と言いますと、出版社が著者に依頼して本を書いてもらい、書店やamazonなどで販売することをイメージされると思います。
この方法を商業出版と言い、私たちがイメージするプロの作家たちは通常この方法で出版をしています。
さて、この商業出版についての形態を、図を用いて説明させていただきます。
作家は出版社と相談をしながら原稿を書き、出版社を納得させるものを完成させる必要があります。
しかし、それ以外のことは出版社が基本的には全てやってくれます。
具体的には、出版に関する手続きや費用、作家ではできない表紙のデザインや作成などです。
そして、出版された本は全国のオンラインを含む書店に並びます。これは著者としても非常に魅力的なことでしょう。
副次的な効果として、自分自身の圧倒的なブランディングにつながり、ポートフォリオも充実することでしょう。
また、在庫リスクは全て出版社が被ってくれるため、金銭的に損失を受けることもありません。
ただし、出版社は本を売って稼ぐことを重視しているので、確実に売れる本を書けると思われる作家のみに商業出版の依頼がきます。すなわち、出したい本があっても、自分から売り込むことは極めて困難です。
そのため、一般の人にとって商業出版までのハードルは非常に高いです。
また、書き終えた本について出版社からの修正の指示などが細かく入ります。よって、本の内容についても当初自分が書きたかったものからある程度変更させられるリスクもあります。
それでは、商業出版のメリットとデメリットをまとめてみましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
商業 出版 | ○全国の書店で発売可能 ○社会的評価が非常に高く、ブランディングができる ○在庫のリスクなし、出版にかかる費用もなし ○10%前後の印税収入がある | ×出版のハードルが非常に高い ×出版までに手間と時間がかかる ×すべて著者の思い通りの本になるとは限らない |
上の表から、メリットがとても強いことがわかります。そのため、商業出版ができる人であれば商業出版を活用すべきです。
しかしながら、商業出版をするためのハードルは極めて高く、自分から売り込んでできることはまずありません。
そのため、一般人が商業出版を最初から目指すことは、現実的ではありません。
商業出版はメリットが多い。しかし、出版社と契約をする必要があり、個人が商業出版をすることは極めて困難。
「自費出版」について解説
さて、個人が商業出版を行うことはなかなか難しいことがわかりました。
しかし、それでも本を出したいという方であれば自費出版をすることが可能です。
自費出版の仕組みは下記のようになっています。
作家は自分で描きたいように原稿を書き、書き上がったところで出版社に持ち込みます。
出版社は持ち込まれた原稿に対し誤字や脱字はともかくとして、内容には口を出さずにそのまま製本します。
そして、製本は作家に納入され、作家は出版社に製本代を支払います。この製本代については、状況によりさまざまです。
あくまで参考ですが、大手レーベルの幻冬舎では、おおよそ1000部発行するのに数百万円は必要と言われています。
自費出版後に製本は作家に納入されます。ただし、注意点として自費出版した本をを本屋においてもらうことは正直困難です。
そのため、売って儲けを出したい場合は個人にて流通ルートを用意する必要がございます。
それでは自費出版のメリットとデメリットについてまとめてみましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
自費出版 | ○お金さえあれば出版可能 ○本の内容については自分で決定できる ○執筆の期間などは自分で決定できる | ×書店に本を置くことは困難 ×数百万単位の費用がかかる ×個人営業で本を売る必要がある ×社会的評価はない |
やはり、最大のデメリットは金銭的な面でしょう。例えば、相当格安で自費出版に成功したとしても、1000部製本するのに最低でも100万円は必要となります。
そのため、上のケースでは完成した書籍1000冊全てをを1000円で全て売り捌いてようやく収支がトントンになります。
もう少し現実的な設定として、仮に自費出版費用が同条件で300万円だった時は、収支を±0円にするためには3000円で1000部全て売り捌く必要があります。
これがいかに困難であるかは細かく説明するまでもないでしょう。
自費出版は数百万単位の費用がかかり、本を売るのも自分で販路を用意する必要がある。
「電子書籍出版」について解説
さて、それでは最後に電子書籍出版についてご説明いたします。
まずは、電子書籍出版の仕組みについてみていきましょう。
作家は電子書籍ストアに個人で本を書き、イラストなども自分で用意して完成した段階でAmazonなどの電子書籍ストアに登録します。これらは全てオンラインで実施します。
この時、電子書籍ストアへの出版したい本の登録は無料であり、本を登録するとおおよそ2,3日で製品として登録されます。
そして、その本をオンラインで購入した人がいると、売上に応じて印税が振り込まれます。
印税の金額は、例えば最大手のAmazonが運営するkindleでは、35%か70%となっています。70%にすることは極めて簡単なので、体感で8割以上の人は印税70%の設定にしているように思います。
また、kindleなどサブスクサービスに加入している人向けに、本を無料で提供することもできます。著者側のメリットとして、ダウンロード後に読まれた本のページ数に応じて、著者にロイヤリティが入ります。
たとえば、kindleでは1ページ読まれるごとにおよそ0.3〜0.5円ほどロイヤリティが発生します。Youtubeの動画投稿者へのロイヤリティが再生が1本につき0.1〜0.5円程度ということを踏まえると、決して安くない金額であると言えます。
電子書籍出版のデメリットとしては、執筆やオンラインでの入稿に関しては原則として自分1人で進める必要がございます。そのため、何から始めていいのかわからなくなってしまう人もいるかもしれません。
それでも、本を流通経路に乗せることができ、出版に関する費用もかからず、自分のペースで執筆することができるという点は大きいでしょう。
それでは、メリットとデメリットをまとめていきます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
電子 書籍 出版 | ○在庫のリスクなし、出版にかかる費用もなし ○印税収入がある(kindleなら35%か70%) ○本の内容については自分で決定できる ○執筆の期間などは自分で決定できる | ○出版のハードルが低い×電子書籍のプラットフォームのみでしか販売不可 ×社会的評価はない ×原稿作成を1から考えて自分で作る必要がある。 |
以上より、電子書籍出版についてまとめます。
電子書籍出版は、金銭的にも難易度的にも出版のハードルが低く、印税収入を得ることも可能。
原稿の内容や表紙、アカウントの設定などは自分自身で進める必要があり、何をすればいいのかわからなくなることもある。
「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」3つの出版法の比較
ここまでで、「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」の3つの出版方法を見てきました。
おさらいとして、3つの出版方法のメリットとデメリットを比較してみましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
商業 出版 | ○社会的評価が非常に高く、ブランディングができる ○在庫のリスクなし、出版にかかる費用もなし ○10%前後の印税収入がある | ○全国の書店で発売可能×出版のハードルが非常に高い ×出版までに手間と時間がかかる ×すべて著者の思い通りの本になるとは限らない |
自費 出版 | ○お金さえあれば出版可能 ○本の内容については自分で決定できる ○執筆の期間などは自分で決定できる | ×書店に本を置くことは困難 ×数百万単位の費用がかかる ×個人営業で本を売る必要がある ×社会的評価はない |
書籍 出版 | 電子○出版のハードルが低い ○在庫のリスクなし、出版にかかる費用もなし ○印税収入がある(kindleなら35%か70%) ○本の内容については自分で決定できる ○執筆の期間などは自分で決定できる | ×電子書籍のプラットフォームのみでしか販売不可 ×社会的評価はない ×原稿作成を1から考えて自分で作る必要がある。 |
これらの表より、電子書籍出版が一番お手軽かつ確実に自分の描きたい本を書いて出版することが可能であるとわかります。
とにかく綺麗な紙の本を数百万円かかってもいいから作りたいという人や、商業出版できるだけの知名度や実績などがある人を除いて、自分で出版をしたい人は電子書籍一択であるということがご理解いただけたかと思います。
それでは、次は電子書籍出版の詳細をみていきましょう。
「電子書籍出版」はAmazonのkindleが圧倒的。その凄さとは?
電子書籍の市場規模の増加
電子書籍の市場規模は年々大きくなってきています。
『電子書籍ビジネス調査報告書』によれば、2022年度の市場規模は6026億円です。また、今後も更なる右肩上がりの成長が期待されています。
これだけの市場規模があることに、あまり電子で本を読まれていない人は驚かれるのではないでしょうか。
出版業界は全体的に不況と言われていますが、今後も電子書籍の市場は拡大予定です。そのため、電子書籍出版は多くの人に購入してもらえるという可能性を秘めております。
どの電子書籍プラットフォームを選べば良い?→Amazon運営のkindle一択!
大手電子書籍プラットフォームの有名なものとして、次の4つがあります。
Kindle(Amazon)
楽天Kobo(楽天)
Google Play ブックス(Google)
iBooks(Apple)
ロイヤリティだけで比較すると、どれも最大で70%であり、一見どのプラットフォームを採用しても問題ないように思います。
しかし、実際に圧倒的におすすめなのは、Amazonが経営するプラットフォームであるkindleです。
その理由について、下記で解説していきます。
kindle出版がおすすめの理由
皆様がもしもオンラインで買い物をしようと考えた時に、どのプラットフォームを使いますか?
おそらく、商品によって分けている人はいると思いますが、圧倒的に汎用性が高いAmazonを利用されることが多いのではないでしょうか。
特に、オンラインで書籍を買う時にはほとんどの人はAmazon一択でしょう。
そして、kindleで出版するということは、皆様の出版した本が最大のコマースサイトであるAmazonの検索で出てくることを表します。
例えば、amazonで新NISAと検索してみましょう。すると、検索の最上位にこのように本が出てきました。
ここで、真ん中2つの四角い赤枠で囲っている本が個人によるkindle出版の本。両端の青枠で囲っている本が商業出版された本となります。
kindle出版の本はAmazonの恩恵を受けるだけでなく、電子書籍出版でも商業出版の本と同等に扱ってくれます。
これはとても重要なことです。どんなにいい本を書いても、目に留まることがなければそもそも購入してもらうこともできないのですから。
電子書籍の市場規模はこれからもどんどん伸びていく!
電子書籍出版の初心者には、Amazonが運営するkindleプラットフォームが圧倒的におすすめ!
kindle出版のやり方 その結果などについて
それでは、ここまで読んでいただいた方で、実際にkindle出版に興味が出てきた方もいらっしゃると思います。
ここからは実際にkindle出版のやり方について解説していきます。
kindle出版のやり方について
kindle出版の具体的なやり方につきましては、下記のサイトに詳しく書かれています。
しかし、ページを見るとわかりますが、意外とやることが多く、時間がかかってしまいますのでお時間がある時に実施されることをお勧めします。
本記事の筆者のkindle出版の結果について
なお、筆者も実際にkindle出版を経験したことがございます。
出版した内容はとても恥ずかしいもので、2023年の1月に開設からわずか20日ほどの本ブログの自作の小説をまとめて、表紙もつけずにほとんど遊び感覚で出版しました。わずか30ページほどです。
kindleの規約上で正確な数字を書くことはできませんが、その1冊で私に入ったロイヤリティは1年で4000円台です。
下にAmazonの公式ページのグラフを貼っておきます。
1年でたったの4000円台と思われるかもしれませんが、ニッチなジャンルの自作小説を、表紙なども設定せずに発売しただけの売り上げとしてはむしろ驚異的と言えるのではないでしょうか。
なぜ、これだけのことが可能かというと、決して私の小説が良いとかそういうことではございません。
kindleを利用する人が多いため、必然的に読者の目に留まる機会が増えたからであると考えられます。
それだけ、kindle出版のポテンシャルの高さを証明していると思います。
SNSなどで見るkindle出版者の例
SNSなどを見ていると、kindle出版を活用して印税を稼ぐとともに多くの人に自書を見てもらっている人が目立ちます。
例えばX(旧Twitter)における例として、しゅーぞーさんを取り上げます。
しゅーぞーさんは本業は会社員で、2年半ほど前から副業としてkindle出版を始められました。
そして、18冊の本を出版し、印税はなんと2年半で400万円近くにものぼるそうです。
会社員としてお忙しい中、これだけの実績を残されていることに頭が下がります。逆にいうと、それほどのポテンシャルがkindle出版にあるとも言えます。
ちなみに、しゅーぞーさんの出版されている本がこちらになります。やはり、これだけの売上をされている方は、表紙からして商業出版の本と遜色ありません。
内容も読むとわかりますが、高い文章力で皆が知りたがるであろう最新の情報を書かれています。
極めてわかりやすく有益な本となっており、やはり価値を提供できている方は強いということを改めて感じました。
さらにはamazonの著者ページなどには自己の経歴がしっかりと書かれており、本の要約などもわかりやすく解説されています。
このように、kindle出版は戦略的に行うことで、元々は一般のサラリーマンであった方でも、商業出版の本に匹敵するくらいに高いレベルでの収益化が可能です。
また、これだけの収益化ができているということは多くの人に本を読まれていることを表します。
- kindle出版の設定は個人で可能、少し時間はかかる
- kindle出版を副業にし、開始2年半で印税390万円を達成される方もいる
kindle出版できる本についてのQandA
さて、皆様もこの記事をここまで読んでいただいているからには、おそらく出版したい本の構想がなんとなくだとしてもあると思います。
そんな方達のために、出版できる本に関するQandAを作成しました。
Q1 kindle出版可能な本のジャンルは?
基本的になんでもOKです。
いわゆる普通の書店に置いてあるジャンルの本は漫画や絵本なども含めてすべてOKと思っていただいて間違いございません。
ちょっと極端なものとしては、いわゆるアダルト系も年齢制限を設けることで出版することが可能です。
ただし、当たり前のことですが他人の著書等を剽窃したもの、著しく公許良俗に反するものは不可で、出版停止となることもあります。
Q2 kindle出版可能な本の文章量は?
下限は現実的に読んでもらえるかはともかく、1ページから可能です。
上限も理論上はあると思いますが、詳細はわかりません。ただ、少なくとも百科事典クラスに分厚くすることは可能です。
そのため、本の文章量を心配する必要はございません。
Q3 1度出版した本を再編集することはできる?
可能です。該当箇所を修正して、再びアップロードをすることが可能です。
出版後に誤字脱字が判明した際や、本の内容を最新の情報に変更したい時なども安心です。
Q4 さすがに紙の本を出版することはできないよね?
実はkindle出版では可能です。
紙の本を出版するのには、さらなる手続きが必要ですが、その手続きさえ終わってしまえば紙の本の注文が入るたびに、新しく1部から作るという方法にて出版されます。
そのため、在庫を抱えてしまうということもございません。また、紙の本を出版する際に新たに料金がかかることもないです。
これを使わない手はない!? 楽してkindle出版をする方法!
さて、kindle出版が多くの人に自分の本を手に取ってもらえるポテンシャルがあるということを理解していただけたかと思います。
しかし、kindle出版においては基本的に1人で全て行う必要があり、下記のような困難を伴います。
- 文章構成や、本の内容の読みやすさなどの判断を自分一人でする必要がある。
- 原稿だけでなく、表紙も自分で用意する必要がある。
- KDP(kindle direct publishing)のアカウント登録や、本を出版する際に入れるタグやジャンルなどの登録や選択が面倒
- wordやGoogle documentの基礎知識。電子書籍なのでハイパーリンクやワンタッチで飛べる目次機能が必要になることも多々ある。さらには、原稿をアップロードする際、設定によっては改行などがおかしくなって読みづらくなってしまうこともしばしば
しかし、現実としてはこのように考える方も多いのではないでしょうか。
自分は文章を書くのに専念したい!
だから出版までのアカウントの設定や表紙の作成、文章作成ファイルでの細かい文字のずれなんかの修正は全部誰かにやってほしい。
その上で自分がOKをだして出版したい!
そのような方は、裏技としてkindleの出版代行サービスを使うのも1つの手です。
kindle出版代行サービスを利用すると、下記の嬉しさがございます。
- 電子書籍として最も読みやすいレイアウトへの編集。
- 文字校正、文章校正
- プロのデザイナーによる、表紙の作成
- kindle出版における、アカウントの最適化
→自分は本を執筆することだけに専念できる!
具体的なkindle出版代行サービスとして、下記のパブフルはすでに1500冊ものkindle出版の代行をしてきた実績がありますので、特にオススメです。
原稿を書き始める前からご相談や申し込みをすることも可能です。
下のリンク先をクリックすることで、ホームページに飛ぶことができます。よろしければご参照ください。
リンク先→アマゾンキンドル(Kindle)の電子書籍・ペーパーバック出版代行【パブフル】
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事での結論はこちらになります。
- 個人でできる出版方法は「商業出版」「自費出版」「電子書籍出版」の3つ
- 基本的には電子書籍出版がオススメ! メリットは ①多くの人に読んでもらいやすい ②印税が入る ③初期費用が原則0円 ④マイペースで執筆可能。
- 電子書籍プラットフォームは、Amazonが運営するkindle一択!
- kindle出版で多くの人に読んでもらい、サラリーマンが2年半の副業で300万円稼いだ例も!
- kindle出版初心者の方、執筆のみに専念したい方には出版代行サービスの利用がオススメ!
kindle出版はこれからも伸びる市場であり、多くの人に自分が書いた本を読んでもらえるチャンスがあります。
皆様の中に眠っているアイデアや考え、思考法や物語などをkindle出版という形で表現することで、より自分自身の、そして他人の人生を豊かにすることができると思います。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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