こんにちは、世界最大のげっ歯類のカピバラです。
皆さんは、シェリングフォードという名前の探偵をご存知でしょうか?
シャーロックホームズや、名探偵コナンに詳しい方ならピンとくるかもしれません。
結論を申し上げますと、コナン・ドイルが世に生み出した超有名作『シャーロック・ホームズシリーズ』の誕生の前に、ホームズに仮につけられた名前がシェリングフォードと一般的には言われています。
また、そのシェリングフォードという名前を一躍有名にしたのは、『名探偵コナン』ではないでしょうか。
本記事では、シェリングフォードと関連して、ホームズ誕生までのお話と、このシェリングフォードという名前を有名にしたコナンのお話、そしてシェリングフォードという名前の真実について解説していきます。
それでは参りましょう!
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『名探偵』シャーロック・ホームズの誕生
さて、まずはホームズの誕生についてみていきましょう。
そもそもホームズの生みの親であるコナン・ドイルはもともと専業作家ではありませんでした。
本業はエジンバラ大学卒業の医者です。
今の日本でこそ医者はお金持ちのイメージがありますが、ドイルが開業した土地は医者が溢れており、患者が来ないため、ドイルは全然儲からなかったそうです。
しかも、実家も貧乏であり、お金を稼ぐ必要がありました。
そこで、ドイルは患者の待ち時間に副業として小説を書き始めました。
当初はさまざまな短編を書いていましたが、当時の短編小説は有名な人を除いて作家の名前が載ることはなかったそうです。
そのため、ドイルはこのまま続けても、名前が知られることがなく、原稿料も上がらずジリ貧ということで長編小説を書き始めます。
それが、記念すべきホームズシリーズの第一作である、『緋色の研究』です。
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余談
一説によると当時ドイルが『緋色の研究』で原稿料として受けとったお金は25ポンドであり、現在の日本円に換算するとおよそ30万円と言われています。
なお、のちにホームズが有名になった後、アメリカの出版社は短編を1話あたり4000ドルで買い取っていますが、こちらは、現在の価格にして約1500万円ほどと言われています。
そして、このシャーロックホームズに当初つけていた名前がシェリングフォードといわれています。
しかし、結局シェリングフォードという名前は採用されることはなく、ご存じのようにシャーロック・ホームズとして世界一とも言われる名探偵は世に出されました。
個人的にはシェリングフォードも格好いい名前だと思います。
にもかかわらず、このシェリングフォードという名前は妙に有名です。
その裏には、おそらく名探偵コナンの存在が大きいのではないでしょうか。
シェリングフォードと名探偵コナンのつながり。『出来損ないの名探偵』
それでは、シェリングフォードが名探偵コナンで有名になった経緯を説明いたします。
ご存じのとおり、『名探偵コナン』の主人公である江戸川コナンの本来の姿は高校生探偵の工藤新一です。
しかし、黒の組織の一員であるジンに毒薬を飲まされ、体が縮んでしまい、江戸川コナンとしての生活を余儀なくされます。
この毒薬の名前は当初不明でしたが、毒薬の開発者の灰原哀(哀ちゃん)によって、『APTX4869(アポトキシン4869)』という正式名称が明らかになりました。
また、黒の組織のメンバーはこの薬のことをシリアルナンバーの4869をもじってシャーロックと読めることから『出来損ないの名探偵』と呼んでいます。
ここで、コナンのエピソードの中で、コナンと黒の組織が杯戸シティホテルで対決するお話があります。(コナン24巻収録)
その話の中で、哀ちゃんは黒の組織のPCから、APTX4869のデータを引き出すチャンスを手にします。
しかし、パスワードがかかっており、そのパスワードが突破できません。
『出来損ないの名探偵』という言葉から、エルキュールポワロなどでパスワードに挑戦しますが、いずれもダメでした。
哀ちゃんはコナンにパスワードについて相談しますが、コナンは考えた後、哀ちゃんに伝えました。
そう、ここでシェリングフォードが登場します。
コナンは『出来損ないの名探偵』という言葉と、4869がシャーロックと読めることから推理をしました。
そして、結局は採用されなかったシャーロック・ホームズの仮の名前である『シェリングフォード』が『出来損ないの名探偵』であると見抜き、パスワードを解き明かしたのです。
しかし、このシーン、ちょっとした疑問もあります。
シェリングフォードの綴りについて
さて、江戸川コナンはシェリングフォードの綴りを『Shellingford』と言っています。
しかし、Wikipediaには『Sherringford』あるいは『Sherrinford』と書いてあり、(後者だとシェリングフォードではなくシェリンフォードですね)コナンの意見を否定しています。
余談ですが、Shellingfordという地名はイングランドにあるそうです。
気になったので、どれが正しいのか個人的に調査いたしました。
すると、ホームズのお膝元のロンドンにある『ロンドン博物館』に訪れて、ホームズの展示をポスト(Tweet)している方を見つけました。
この方のTweetされている画像の、上の古い紙がコナン・ドイルの書いた『緋色の研究』の草稿であり、下の紙が上の草稿の説明文です。
ちょっと読みづらいですが、下の説明文を拡大します。
すると、『Sherrinford Holmes』という言葉が確認できます。
つまり、シェリングフォードではなくシェリンフォード、綴りも『Shellingford』ではなく『Sherrinford』ですね。
また、前後の単語を拾うと、『シャーロック・ホームズはシェリンフォード・ホームズとして〜』と書いてあります。
すなわち、シェリングフォードはシェリングとフォードで一つの名前なのではなく、シェリングフォードが名前、ホームズが苗字であることがわかります。
もっとも、コナンもfordのfを大文字にしていないのでそこからわかると言えばわかるのですが、私は勘違いしてました。
よって、『ロンドン博物館』の展示を参考にすると、シャーロック・ホームズの元々の名前はシェリング・フォードではなくシェリンフォード・ホームズ(Sherrinford Holmes)であることがわかりました。
すなわち、残念ながら江戸川コナンは間違っていたということになります。
まとめ
今までの記事をまとめると、以下となります。
- シェリングフォードはシャーロックホームズの作者コナン・ドイルが作品を作るときに、ホームズに仮につけられた名前と一般的に言われている。
- 『名探偵コナン』では、コナンを小さくした薬のデータを参照するためのパスワードとして使用されていた。綴りはコナン曰く「Shellingford」
- ロンドン博物館の展示によると、正式にはシェリンフォード・ホームズ(Sherrinford Holmes)が正しい。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
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