名探偵コナンの映画の人気がものすごいですね。第1作の『時計仕掛けの摩天楼』から最新作(第26作)の『黒鉄の魚影』まで、雑に興行収入をまとめてみましたが、途中からものすごい右肩上がりで笑ってしまいました。株価もこんな感じで上がってくれればいいのに。
ちなみに、私はコナンを104巻全巻持っており、最初に読み始めてから約25年が経ちます。
一応古参のコナンファンの端くれとして、ここまでの人気コンテンツになったことを非常に嬉しく思っています。
さて、今回は名探偵コナンの映画のランキングを私が楽しめたかどうかを基準にして作ってみました。
本当はトップ10だけにしようかとも思ったのですが、せっかくやるのなら全作品について感想を書きたいと思い、ワースト1位から1位まで書いて行きます。
そのため、思い出の作品を悪く言われたくない方などはご注意ください。
コナンの映画は私の中で好き嫌いが激しいので下位の作品は結構酷評してます… ついでに偉そうなことも言っています。ごめんなさい。
でもよろしければ上位5作品の評価だけでもお読みいただけると嬉しいです。
それでは、第26位から順番に発表して行きます。なお、番外編であるルパンとコナンのコラボ作品や、映画公開前にやる劇場で公開する総集編は今回はカットしています。
ちなみに、ルパンとコナンの映画は面白いです。ランキングに入れるなら5位くらいが妥当でしょうか。
ちなみに、名探偵コナンのアニメを見るならAmazon primeがおすすめです。
初月無料、月額600円で1000話以上ものコナンのアニメを見ることができます。
\ 30日間無料お試しキャンペーン実施中!期間中に解約すれば無料!/
名探偵コナン 映画ランキング
第26位 15作目『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』(2011)
悪い意味で印象に残っていますね。
普段はコナンの映画を見ない友達と見に行ったのですが、最初のトンネルの爆破でテンション爆上がりでした。
しかし、そこがピークでした。記憶喪失の少年とかもっと色々やりようがあったと思うのですが…
犯人がやってることがすごいのにものすごく小物というところが笑えます。あれだけの爆破をして目的が宝石を取り出すことってどうなの!?
コナンのスノーボードのシーンは格好良かったです。一緒に乗っている哀ちゃんも可愛い。
第25位 9作目『名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)』
犯人がそれぞれ別々の思惑で二人いること、そして小五郎に活躍の場を当てたことは良かったと思います。
しかし、宣伝で上の二つを思いっきりバラしていたのですよ当時。それを知らずに見たらもう少し印象は変わったかもしれません。
小五郎は本番の試合には弱いですが、練習なら全国大会の優勝者相手に一度も勝たせないだけの柔道の強さを持っています。(確か原作の9巻にその描写があったはず)
それと互角にやり合う犯人は女性ながらめちゃくちゃ強いですよね。蘭ともいい勝負ができたのではないでしょうか。
第24位 16作目『名探偵コナン 11人目のストライカー』(2012)
印象がめちゃくちゃ薄いですね。
Jリーグ選手が棒読みだったことに気を取られて本編をあまり覚えていません。
最後の爆弾の解除シーンはもう少し緊迫感を増すことはできなかったのでしょうか。
第23位 19作目『名探偵コナン 業火の向日葵(ひまわり)』(2015)
キッドも犯人も何がしたいのかよくわからなかったです。
キッドはキッドで100億をなんのために集めさせたのかわからないし、犯人も無茶苦茶なことをやっているくせしてちょっと問い詰められただけで反論できないし(ついでにちょっと棒読み)でいい印象はないですね。
向日葵を守る7人の侍の印象が薄いのもマイナス。なんの役にも立っていない気がします。
ただ、最後にキッドと蘭とコナンで協力して美術館から脱出するシーンは好きです。
あと、まじっく快人の寺井の過去を扱ったのは意外でした、コナン本編にはほとんど出ていないのに。原作だとおそらく怪盗キッドの空中浮遊の手下がおそらく寺井で、1コマくらい出てきただけではないでしょうか。
第22位 24作目『名探偵コナン 緋色の弾丸』(2021)
大好きな赤井さんが登場するということで、期待値を高くして見に行きました。
もう予告編で赤井さんが狙撃をしている描写があってめちゃくちゃ楽しみにしていて、でも次の年にコロナで公開が延期になって泣きそうになり、ようやく公開されて行ってみたら残念な仕上がりでした。
そもそも赤井家全体に活躍の場を持たせるという作りが無理があるのですよね。なぜって赤井秀一と世良とメアリーはお互いに顔を合わせることが原作の都合上できないのですから。
ただ、犯人を狙撃(着弾までは時間がある)した後の赤井さんの「後はすきにしろ、坊や」のセリフは格好良かったです。コナンも犯人を死なせませんでした。
このコナンのスタンスを再確認できた点はよかったですね。
第21位 11作目『名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』
うーんこれもあまり印象にないですね。
なんか犯人もあっさりしているし、TVスペシャルのような印象があります。
ほとんど書くことがないです。
第20位 12作目『名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)』
人によっては最下位に入れる人もいるらしいこの作品ですが、途中までのミステリはそんなに嫌いではないです。
メインゲストのキャラクターを女性歌手の1人に絞っていることで、ストーリーの筋書き自体は無理なく面白いと思います。
雑談としてコナンの絶対音感設定が生かされていますが、コナンは音痴なので電話のシーンはどう考えてもできないでしょう。(そもそもあんなこと物理的にできるのかよというツッコミは置いておいて)
犯人をもう少しキャラを立っていればいうことなかったです。後は全体的に流れが地味ですよね。
第19位 21作目『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』(2017)
途中のTV局の爆破シーンでパラボラで脱出しようとしているコナンが印象的でした。
でもそれ以外はうーんという感じですね。和葉と平次と平次の母の静香がカルタが強いという設定いきなり生えてきてびっくりしました。
あと、最後のバイクでの平次と和葉の脱出は格好良くて好きですが。コナン映画ならこのくらいあって当然です。
それにしても蘭と新一は付き合ったのに、平次と和葉は一向にくっつきませんね。和葉は初登場時から蘭のことを平次の恋敵とかんちがいして思いっきり噛みついているのに。
第18位 8作目『名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)』
ミステリの殺人の部分は地味ですが、前半のキッドとコナンの追いかけっこと、最後のパトカーで滑走路を作るシーンが好きでした。
蘭が新一に告白しているシーンは、TV予告で流すべきではなかったのではないかと小学生の時から思っていました。最近はネタバレの広告がなくなって何よりです。
女性のスリーサイズを聞いても格好いいキッドがすごい。
第17位 13作目『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』
良くも悪くも最後のアイリッシュとコナンのやりとり、そしてタワーでのジンとコナンの対決にほとんど持ってかれているのですよね。
それまでのコナンと婚約者を亡くした青年(名前忘れました)が一緒に捜査をしているシーンが長く続きますが、全くと言っていいほど映画の面白さには寄与しません。
ついでに犯人も相当なクズでしたが、アイリッシュの印象が強すぎます。一度見ただけだとみんなほとんど忘れてしまうのではないでしょうか。
ですので、これでミステリ部分も面白ければ‥ 惜しかったなと思ってしまいます。
この作品から映画で黒の組織が出るたびにジンがすごい戦闘用の乗り物(ヘリ、オスプレイ、潜水艦)に乗ってきて、破壊されるというジンクスが生まれました。ジンだけに。
第16位 17作目『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』(2013)
やっぱり中途半端にミステリ要素を入れる必要はないと思うのですよね。
コナンとXの対決をもっと注力して描いていれば面白くなったような気がしてなりません。
イージス艦という非日常の雰囲気でXと対峙するコナンや、最後の最後で小五郎の金の名刺で蘭が助かるストーリーは良かったです。
第15位 14作目『名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)』(2010)
キッドとコナンが協力しつつ、ハイジャックされた飛行船からみんなを助け出すという筋書きがシンプルながら良いですね。
結構ギャグ色が強い作品ですが、アクションの良さとあいまって私は結構好きです。この回あたりから映画のキッドは3枚目の部分が目立つようになってきました。
犯人達がハイジャックをした目的も意外性があって良かったですね。こういう騙しはなかなか面白いです。
しかし、これだけ面白い作品でもこの順位になるのがコナン映画の層の厚さを物語っていますね。もう少し尖った何かがあれば余裕でもっと上の順位を狙える作品です(私基準で)。
第14位 22作目『名探偵コナン ゼロの執行人』(2018)
この映画は安室さんの格好良さで成り立っていますね。評価がめちゃくちゃ分かれる作品だと思います。
正直安室さんの行動はよくわかりません。まあ安室さんが何をしたいのかよくわからないのは今に始まった事ではないですが。
とはいえ、コナンのやる気を出させるためだけに小五郎をわざと誤認逮捕させるところとか毛利家に袋叩きにされても文句は言えないレベルです。
しかし、それを補って余りある安室さんの格好よさ。RX7-FD3Sでのカーアクションは車好きの私は本当に痺れました。余談ですが安室さんはゴールド免許だそうです。嘘だろおい。
逆に安室さんがそこまで好きではない人からするとこの映画はワーストクラスになってもおかしくはありません。犯人も無茶苦茶で、IoTテロという面白そうな題材に対してこの犯人かぁという感じです。
見終わった後の感想は面白かったというより、無茶苦茶だったけど安室さん格好良かったと言いたくなるようなそんな作品です。
第13位 10作目『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』(2006)
犯人が小物界の大物なのはともかく、お祭り騒ぎとして見るのが楽しいですね。
マジで犯人が何をしたかったのかはわかりません。事故で脳がやられてしまっている裏設定があったと言われてもおかしくはない。
しかしながら、キッド(白馬に変装)、平次、コナンで協力しながら過去の事件を追いかけるという構図が好きでした。
また、蘭や少年探偵団が人質に取られていることから起きる緊迫感から中弛みすることもなく楽しんで見ることができると思います。
ちなみに、最近のコナンは映画と原作がほとんどリンクしていますが、この時のコナンはまだそうでもなかったらしく、この映画で(キッドの変装とは言え)平次と白馬は合っているにもかかわらず、後の原作の探偵甲子園の回(僕っ娘の越水七槻が有名な回)ではまるで平次は白馬のことを知らないという設定になっています。
第12位 26作目『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(2023)
コナン映画の最新作はこの順位にランクインです。
前半部分の出来の良さを考えると、後半は個人的に失速気味ですがそれでもなお面白い。
哀ちゃん誘拐から救出までの一連の流れは神がかっていますね。黒の組織の映画は原作との整合性から動きに制限が出てしまうことが多いので作る側も難しいところはあったと思います。
たとえば、黒の組織は毛利小五郎をマークしているのでこの映画で小五郎が黒の組織(特にベルモットを除く原作レギュラー陣)と対峙することはほぼ不可能に近いこと、子供の姿とは言え髪の毛だけで哀ちゃんを判別できるジンと哀ちゃんを合わせるわけにはいかないことなどなど。
その中でここまでよく面白くしたなと思います。製作陣が原作への愛がないと相当厳しかったのでは。
恋愛要素が好きな人はさらに加点してトップ5入りしてもおかしくはないです。ゲストキャラも非常に魅力的で、私には刺さりませんでしたがピンガの人気はすごいですよね。
第11位 1作目『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(まてんろう)』(1997)
コナン映画第一作にして高い完成度を誇っています。
初回から爆弾を取り扱っているのは笑ってしまいますが、そのような冗談はさておいても今見ても面白さという点で決して最新のコナンに引けをとりません。
爆弾犯とコナンのやり取りなどはやや荒削りなところもあるものの、完成度は非常に高いです。
ストーリーの起承転結がはっきりしているので、下手に最近でも時々あるつまらないコナンの映画よりもよっぽど得るものがあると思います。
ちなみに白鳥警部はこの映画が初登場で、この映画では2人いるうちの容疑者1人として扱われていました。そのため今からこの映画を見る人は容疑者が実質1人となってしまっています。
ちなみにラストシーンの赤と青の2つのコードのどちらかが正解というど定番な展開ですが、一説によると映画『ジャガーノート』が発祥だとか。
第10位 23作目『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』(2019)
京極さんvsキッドですね。ミステリー部分はちょっと弱いですが、それを補って余りあるアクションが魅力の一作です。
京極さんは(確か)映画初登場ですが、この作品で一気に推されましたね。原作者の青山先生曰くコナン世界で素手なら最強らしいです。その実力は出る漫画を間違えていると言われているほどで
- 蘭ですら2,3人倒した時点でピンチになった真剣で武装した暴力団50人を息も切らさず雑談しながら圧倒
- ガスマスクをつけた状態で、至近距離で四方からエアガンで集中砲火されるもBB弾を全てキャッチ
- ボウリングでボウリングの球を投げると、球は地面につくことなくピンの上の壁に命中。壁にヒビが入る。
- 人間の胴体の何倍もある柱を素手でへし折り、倒れてきた柱の勢いで空中に飛び上がる。
などなどの伝説を残しています。原作は映画版と比べてアクションあまりないのに。
案の定この映画でのキッドと京極さんの対決のシーン京極さん強すぎて笑ってしまいました。なんだかんだ数十秒逃れているキッドもすごい。一応回転蹴りをキッドも京極さんに繰り出しています。
ラストでシンガポールぐっちゃぐちゃになっていましたが、現地の人から大受けしたとかなんとか。
第9位 2作目『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』
次々と襲われる小五郎の関係者。そして、その対象は名前に数字がついている人間から始まり、13からカウントダウンしていくというなかなかショッキングなストーリーです。
目暮警部の名前が十三になったことと、白鳥警部の名前が任三郎になったことはこの映画に整合性を持たせるために作った設定だと密かに思っています。
最初は小さい時に見たのでスケープゴートの村上丈が犯人だと信じて疑っていませんでした。今見てもコナン映画の中でミステリとしての完成度は屈指だと思います。
犯人の沢木さん、昔からの知り合いである小五郎も豹変ぶりに驚いていましたが、事故で味覚障害になっただけでなくて脳に損傷をおったのではないでしょうか。そうであるならコナン映画史上で最も悲しい犯人ですね。
第8位 25作目『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(2022)
プラーミャ強すぎぃ。
安室さんをふくむ警察学校のメンバーや『ナーダ・ウニチトージティ』を相手どって逃げ切るそのタフネス、運動能力、諜報能力はコナン世界でも随一ではないでしょうか。
欠点は短気なところくらいですね。
途中、コナンの仲間や安室さんが何度も危険に晒されつつ、その正体に迫っていく過程も面白いですが、やはり最後のプラーミャの正体がバレたところからが本番でしょう。
一歩間違えれば『呪術廻戦』の渋谷事変になっていたところを皆の力を合わせて回避するところ、何よりも爆弾を取り付けられた安室さんとプラーミャのバトルが最高でした。安室さん登場の仕方格好良し。
登場人物が多い中で、綺麗にまとめている秀作であると思います。
第7位 5作目『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(2001)
黒の組織が映画に初登場します。この時はまだベルモットも新出先生に変装しており、キールやキャンティやコルンもいないため、ジンとウォッカのみの登場です。
そして、まだ哀ちゃんがミステリアスだった頃ですね。私は最近の哀ちゃんも今の哀ちゃんもどっちも好きです。
前半の事件自体はそこまで特筆すべきことはないですが、やはりビルからの脱出がこの作品のキモだと思います。
蘭と一緒に脱出するパートもいいですが、やはり最後のマスタングコンバーチブル(オープンカーでなければ後の赤井さんの車とエンジン以外同じ)でビルから飛び出すシーンが最高ですよね。
哀ちゃんが物理の計算をして隣のビルに飛び移ることは不可能というのに対し(ちなみに哀ちゃんのこの計算は空気抵抗を考慮していません、もっとも空気抵抗なしでも隣のビルに飛び移ることは不可能という結論なのでどうでもいいですが)、コナンがこれならどうだと爆弾と一緒に飛び出せばいいのではというある意味脳筋とも言える意思表示をしたのは笑ってしまいました。
そして、哀ちゃんが死を覚悟して爆弾のカウントを淡々と続けるシーンがもう最高で、そこを元太が助けに行くところなんて…
ベイカーストリートといい、この時の元太の株はストップ高。
全体的に高次元でまとまっているコナン映画として、今もなお色褪せることのない名作です。
第6位 7作目『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』(2003)
純粋なミステリとしてならコナン映画の頂点ではないでしょうか。
京都で起きる連続殺人事件と活動を休止した強盗団の関係、そして犯人の正体をめぐり山奥の寺で犯人との対決と進んでいきます。
コナン映画にしては珍しく爆発はないので、絵としてはやや地味ですがそれを補って余りあるストーリーの面白さがありますね。
犯人がメガネを外した上に顔がめちゃくちゃいかつくなっていたので、初見で誰だこいつとなったのは私だけではないはず。
そして、恋愛要素をプッシュしていますが、これをミステリの邪魔することなく絶妙に話が進んでいくのもいいですね。蘭と新一はもう結ばれましたよ。平次と和葉も頑張って!
第5位 20作目『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(2016)
公開1年前の劇場予告の時点から劇場で見るのが楽しみでしたねこの作品は。たしかウイスキーのようなお酒を背景にジンの「キール、バーボン、まさかな」というようなセリフがあったと記憶しています。
そして、開始からOPまでで一気に惹きつけてきますよね。何しろ赤井さんのフォードマスタングシェルビーGT500と安室さんのRX-7FD3Sとキュラソーのカーチェイスですよ!キュラソーあの古い車でよくあの二人のスポーツカーから逃げ切れたなと思います。
アクションといえば、見どころはこの作品は本当に多くて、なぜか観覧車の上で赤井さんと殴り合う安室さんとかもいいですよね。赤井さん狙撃銃を背負っているのに安室さんを圧倒しているの凄すぎる。ちなみに作者によると安室さんは赤井さん相手だと精神的にデバフがかかるらしいです。
最後のオスプレイで銃撃されて車軸から外れた観覧車を止めるシーンもいいですよね。安室さんが投げたコナンを赤井さんがキャッチするシーンはジーンときちゃいました。
その時に赤井さんがコナンに言った「何か策があるんだろ」というセリフはこの状況で小学1年生に何を期待しているんだと思ってしまいましたが、赤井さんのコナンへの期待値の高さが伺えます。
そして、何よりも安室さんとコナンのアシストでオスプレイを狙撃する赤井さん! 「落ちろ」の一言で赤井さんに堕ちた人は全国に100万人はいるはず。もちろんわたしもその1人です。
キュラソーと少年探偵団の交流もいいですよね。少年探偵団なしなら冗談抜きで詰んでいました。余談ですが、武力ではなく精神的に黒の組織のメンバーを改心させるのはベルモットがあの方に対してコナンに望んでいることではないかと思ったり思わなかったり。
締めはコナンのセリフですね。いやー本当にいい映画でした。
「記憶じゃない、思い出だよ。黒焦げになっちまったけどな」
第4位 4作目『名探偵コナン 瞳の中の暗殺者』(2000)
初っ端から警察官の襲撃という事件で惹きつけてきますよね。
そして、蘭は記憶喪失に、佐藤刑事は重傷を負ってしまうという展開に衝撃を受けました。でもそこで終わらず、蘭を執拗に付け狙う風戸先生がやはりいい味を出しています。
特にラストのトロピカルランドの一連の流れは、新一と蘭が第一話で乗っていたジェットコースターのように息をつかせる暇を与えません。
人がいても銃撃をしてくる風戸先生の恐ろしさを遺憾なく表現していました。
そして、風戸先生に謎解きのために堂々と姿を表すコナンも格好いいし、蘭に告白しながら逃げるコナンも格好いいです。
ラストの噴水のシーンは本当に天才でしたね。コナンのカウントダウンと新一のカウントダウンが被り、もうその時点で痺れます。
そして、その後のコナンの缶のシュートと風戸先生の銃との決闘は、椿三十郎の伝説の決闘シーンにも勝るとも劣りません。最後に記憶を取り戻した蘭が風戸先生をフルボッコにするのを含めて完璧な流れです。
ダイイングメッセージが心療内科の心を表すから胸を掴んだというのは無茶苦茶だと思いますが、そんなことはどうでもいいのです。
ミステリもアクションも面白いコナンとして、コナン映画の最高傑作にあげる人がいるのもうなづけます。
第3位 3作目『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(1999)
キッド映画の原点にして頂点です。来年の「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」にも期待していますが、ここまでのレベルはそうそう作れるものではありません。
キッドとスコーピオンとロマノフ王朝の宝を欲しがる人と少年探偵団も出して、舞台も大阪から豪華客船、そしてお城と大所帯なのにここまでストーリーをまとめ上げていることに舌を巻きます。
通天閣で叫んでいるキッド、キッドの狙いを理解して追いかける平次とコナン。そして2人からは逃げ切るもスコーピオンに狙撃されるキッドともう前半の時点で引きがものすごいのですよ。
他にも語ろうと思えばそれこそいくらでも語れてしまいます(メモリーズエッグの謎をお城の地下で解くシーン、最後にキッドが新一に変装して蘭の前に現れて鳩まみれになるシーン、白鳥警部に変装したキッドがコナンが新一だと知るシーンなど)が、絞るのなら最後のスコーピオンとコナンの対決ですよね。
変声機で色々な人の声を出しながら(なんなら殺された人の声も出してました)コナンが謎解きをするシーンは何を食べてたらこんな名シーンが作れるんだという盛り上がりです。
最後のワルサーPPK(探偵達の鎮魂歌にも出てきましたね、実は007ことジェームズボンドも愛用しています)と防弾メガネの対決も最高です。このシーンでワルサーPPKの装弾数を覚えました。
メガネを外しながら「生憎だったなスコーピオン」というコナンがもう… (語彙力)
古い作品ですが未視聴の方は必ず見てください。
第2位 6作目『名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊』(2002)
2002年の映画で仮想現実って、時代を先取りしていますね。
そう、あえて現実世界から切り離すことで、コナン映画の中でもとことん非日常を貫いています。
シャーロックホームズの世界に入り、実在する殺人鬼ジャックザリッパーを捕まえるというミッションだけでご飯が3杯は食べられますね。
その完璧な世界観に対して、ゲストキャラクターもいい味出しています。特に、コナンと一緒にゲームを攻略することになった生意気な少年たちと、ノアズアークことヒロキくんが良いですね。
日本という国のリセットという建前を掲げつつ、実際は子供達に困難に打ち勝てるようになってほしいという思いがあったヒロキくん。(子供達と一緒に遊びたいというのもあったと思いますが)
それを体現するかのように、最初はコナン達とうまくいっていなかったゲストの少年たちが成長していく様子が微笑ましいです。変な話ですが、成長物語として書いているのと、ゲームオーバーになると世界から消失するというのが良い意味でシナジーを出していました。
アクションの良さも見逃せません。最近のコナン映画のような派手な爆発はないですが、特にラストシーンは秀逸な構成でした。
最後の列車のシーンでジャックザリッパーの正体を見抜く→ジャックザリッパーの身体能力に逆に追い詰められる→蘭が新一の言葉を思い出して、ジャックザリッパーを道連れにゲームオーバーに→暴走する列車を停める方法がなく、コナンは一度諦めかけるも、最後の最後に出てきたシャーロックホームズの血まみれというヒントであることを思いつく。→赤ワインの樽を割って、室内を赤ワインのプールにすることで、衝突の衝撃を和らげてクリア
最高の詰将棋のようなシーンの流れですね。
工藤優作が解決するという思いっ切りの良さ(ミステリ部分もこの作品は面白い)から、ここまでの演出ができたのだと思います。
感動とアクションとミステリを高い次元で併せ持つ、初期コナンの傑作ということに同意してくれる方は多いでしょう。オススメ!
第1位 18作目『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』(2014)
まさしく異次元の傑作です。
ミステリ、アクション、ストーリーと全てにおいて最高の一作と言っても過言ではないでしょう。
犯人であるケビン・ヨシノは物語の最初からたびたびコナンとニアミスしていますが、その高い身体能力と判断力で何度も危機を脱しています。
この、時々挟まれる正体のわからない犯人とコナンの追跡のアクションからして秀逸です。狙撃を阻止する、犯人を追い詰めようとするコナンのわずかながら一歩上をいく犯人は、映画として理想の犯人像ではないでしょうか。
ケビン・ヨシノのキャラクターもいいですね。同情できる殺人の理由がありつつも、最終的にはやはり相容れない悪人であり高いスキルと意志を持ってコナン達と対峙していく。
ゲストの犯人のキャラクターの完成度としても劇場版で一位です。
そして、ケビンの最終ターゲットをようやくコナンが守ることに成功します。今までの狙撃地点が三次元的に見るとシルバースターを象徴する星になっているというのがいい。ティモシーの復讐という点で最も憎むべき相手にその星形を見せることの正当性と、コナンが狙撃地点を予測できるというストーリーをうまく噛み合わせています。
そして、狙撃を阻止したものの犯人から一方的に狙撃されるコナン。絶体絶命のピンチにありえない距離からケビンを襲う銃弾。そして、その先にはスナイパーライフルを構えた沖矢昴の姿が…
劇場でこのシーンを見た時には泣きそうになりましたね。なんなら今記事を書いていても泣きそうなくらいです。
最後の犯人vs昴さん&コナンは最高ですが、まあそれは実際に見ればいいとしてやっぱりこの映画で語るべきは全てが終わった後の昴さんの一言でしょう。
首元をいじった後、赤井秀一の声で「了解」というシーン。こればかりは沖矢昴=赤井秀一が確定していなかった当時劇場で見た人の特権ですね。映画館で腕を上げて叫びそうになりました(未遂)。
記憶を消してまた見たいですね。記憶を消さなくても5回くらいは見ていますが、それだけの価値が本当にあるおすすめの映画です。
まとめ
最新作の『100万ドルの五稜星』の公開も楽しみですし、確か原作者の青山先生によるとコナンの映画は30作目までやることは確定らしいです。
これからも進化し続ける名探偵コナンのコンテンツから目が離せません。
コメント